BBQはどの炭でやる?もう迷わない炭の選び方~炭の量・種類・値段・燃焼時間教えます~

2020年8月18日

そもそも炭火とは?

BBQをやる時に必ずお世話になる炭!!

なぜBBQは炭を使ってやるのでしょう?

まずは炭火の基本的な特性について記載しておきます。

 

炭火は赤外線を利用して食材に熱を入れている!!

ここを勘違いしている人が結構いる気がします。

炭火は炎で直接焼くのでは無く、赤外線を利用して食材に熱を入れています。

炭からは近赤外線遠赤外線が放出されており、この2つで食材に熱が入ります。

 

なので良く炭は熾き(おき)の状態にすると言われますが

着火直後の火が燃えている状態ではなく、火が消えて灰が掛かったくらいがベストになります。

 

左の様に火が燃え盛っている時は一旦火が落ち着くのを待ちましょう。

右の様に火が落ち着いて炭が白っぽく灰を被ってきたら炭が熾きた状態です。

ここから食材を焼く様にしましょう。

 

炭火は風の影響を受けない

炭をアウトドアで利用する最大の理由かもしれません。

赤外線を利用して熱を入れているので風の影響を受けません。

なので多少風の強い日でも問題なくBBQが楽しめます。

 

炭火で焼くとなぜおいしい?

炭火から発生する赤外線は食材に当たるとその時点で熱を発生するので

直火よりも熱伝導率が良く素早く外側を焼き上げます

そのまま中もじんわり温まっていくので、外はカリっと中はジューシーな焼き上がりになります。

又、炭にはミネラルカリウムが含まれており、

それが灰と共に食材に付着しより一層美味しさが増します。

 

使用する炭の量は?

一般的には

人数 × 1キロ 又は 時間 × 1キロ

が目安とされています。

ですが実際は

コンロ × 時間 × 1キロ

で考えると失敗が少ないかなと思ってます。

極端な例ですが、

20人参加者が居てもコンロを一台で回せばそこまで炭は必要ではないですし

5人でやるのを、コンロ5台で回せば炭の必要量は増えていくと思うので

やはりコンロの数が基本になるのかなと思います。

 

あとは途中で無くなると困るので多めに買っておくといいでしょう。

 

消し炭の作り方と再利用・炭の保管方法

消し炭とは?

消し炭とは燃焼途中の炭の火を消して形が残った状態の炭の事をいいます。

消し炭は火付けが良く、保管しておいて次のBBQの時の

火種(着火剤)の代わりに使用します。

 

消し炭の作り方

消し炭の作り方には2通りあります。

火消し壺を使って酸素の供給を断ち、火を消す方法と

バケツ等に水を張って火を消す方法です。

 

水で消す方法は消す時に水蒸気が発生して火傷したり

一度乾燥させないと再利用出来ないのでおすすめしません。

 

方法は以下の通りです。

 <火消し壺を利用して消す>

個人で消すには一番いい方法ですかね。

火が付くという事は酸素を必要としているという事なので

火消し壺に入れて、密封すると酸素の供給が絶たれ、火が消えます。

また、火消し壺は構造上、外装が熱くならない様になっているので

持ち運びにも便利です。 

 

 <水を張ったバケツに一個ずつ入れて消す>

水を掛けて火を消す人を結構見ますが、結構危険です。

水蒸気が発生して火傷したり、水の掛け方が甘くて

中心部が燻っていたりする事があります。

バケツに入れて一個ずつ確実に消火しましょう!!

一個ずつというのがポイントです。沢山入れると

これも水蒸気が発生して大変危険です。 

 

炭の保存方法

基本的には何もしなくても劣化はしません

長時間放置しておくと湿気を含んで火が付きづらくなります。
(1年放置した炭を使った事がありますが体感では分かりませんでした(笑))

次のBBQへの期間が長い場合は

密閉できる缶や箱にしまって乾燥剤を入れておく(お菓子とかのを再利用)

と湿気を含みずらくなると思います。

 

 

炭の種類と特性

BBQでの炭火の凄さが分かったら、次はどの炭を選ぶかです。

まずは大まかの特性を挙げておきます。

炭の種類 価格(1キロ) 着火時間 燃焼時間 匂い
マングローブ 130円 15分 1~2時間 多い
切炭 300円 25分 2~3時間 少ない
オガ炭 200円 60分 3~5時間 少ない
備長炭 1000円 45分 4~8時間 無し
豆炭 100円 20分 1~2時間 多い

※金額・時間は大まかな目安です。

マングローブ炭

ホームセンターレンタルを利用した時に良くお目にする炭です。

おそらく一番ポピュラーな炭でしょう。

安価で手に入れやすいので、BBQの入門には持ってこいです。

 

ただ燃焼時間が短い(1時間程度)なのど、大きさが不均等なので

意外と火付けに手間取ったり、炭の継ぎ足しの回数が多くなったりするでしょう。

また炎が出やすく、煙・匂いも強いので食材の風味を損なう可能性があります。

 

おすすめのロケーションとしては

小人数1~2時間サッと終わるBBQにはもってこいです。

ちゃんと火を熾せば煙や匂いも抑える事が出来ます。

蓋付コンロで無ければそこまで匂いを気にした事もないです。
(蓋付で使ったらメチャクチャ匂いました・・・)

 

切炭

岩手切炭が有名でしょうか?

ある程度BBQに慣れてきたら使って貰いたい炭です。

 

形が整っていて、火付けもしやすく匂い煙も少ない万能な感じの炭です。

唯一燃焼時間が若干短い所がネックかもしれません。

マングローブよりは高いですが、コスパは悪くないと思います。

 

BBQ全般での使用蓋付コンロでの使用をおすすめします。

匂いが強くないので、ほのかな炭の匂いを食材に付ける事が出来ます。

形が整っているので、火力コントロールもやりやすいです。

 

オガ炭

備長炭と比較されて名前が挙がるのがオガ炭です。

真ん中に穴が空いている形状が特徴的です。

オガライトを原料とし加熱圧縮する時のガス抜きで穴が空いているそうです。

 

備長炭と比較されている割にかなり安価で手に入ります。

火持ちの良さも備長炭に匹敵し、3時間以上持ちます。

最大のデメリット火付けの悪さでしょうか。

とあるサイトでは備長炭より火付けが難しいとの評価もありました。

 

とは言え一度火を付けてしまえば、安定した火力が望め、煙・匂いも少ないので

長時間のBBQ蓋付コンロに最適と言えます。

 

またエコオガ炭というのもあり、そちらは若干火付けしやすいようです。

ただ形が崩れやすく、長時間使用するには若干劣る様です。

 

安価で手に入るので一度使ってみるのもいいかもしれないですね!

万が一の時用に、マングローブ炭や切炭も持って行きましょう。

 

 

備長炭

流石に聞いた事の無い人は居ないでしょう。

高級焼き肉店やウナギ屋さんで使っているイメージがあります。

 

なぜお店で使われるかというと、当然安定した火力長時間燃焼するという

特性があるからでしょう。

 

実は備長炭の温度は760度で他の炭より若干低いです(ほかの炭は850度程度)

なのですが、赤外線の放出量が他の炭より全然多い事から

前半でも説明しましたが備長炭が1番火力があるとされています。

 

価格が高く、また爆ぜやすい火付けが難しいという事で

BBQではあまり見かけない炭かもしれません。

一度は使ってみたい炭ですね(笑)

 

豆炭

Werberグリルとセットで海外で使われているイメージが強い炭です。

そしてコストコで売ってるイメージかな(笑)

 

火付けが良く、形も小さく均一の為、火力調整が簡単に行えます。

火持ちもよいようですが、前使った時は切炭より持たないかなと感じました。

後、燃え終わった後の灰はもの凄いです・・・

数による火力調整が簡単なのでダッチオーブンに使うのは最適です。

 

 

さてどの炭を使おう?

主要な炭の種類を挙げましたが、何の炭を使うのがベストでしょう?

個人的には切炭が一番オールマイティに使えると思ってるし良く使ってます。

 

火付けに自信があるなら、オガ炭はコスパ性能ピカイチなのでおすすめです。

 

やっぱり値段がな~と思うのならマングローブも全然ありだと思います。

だいたいの人はこれを使ってるでしょうし、マングローブの炭で

文句を言われた事もありません。

 

結局はBBQをやる人達がどんな人達かで使用する炭も変わってくると思います。

ただ食わず嫌いで使ってない炭があるのであれば是非使って試してみて欲しいです。

 

それによって新たな発見があると思うので!!

火起こしもチャコスタを使えば問題無く出来るとは思います。

<チャコスタでの火起こしはこちらで>

 

炭にも拘って楽しいBBQをして下さい。

 

 

 

2020年8月18日

Posted by やなさん