食中毒!熱中症!夏のBBQでの注意ポイント教えます!~しっかり対策して安全なBBQを~

2020年6月14日準備・段取・心得BBQ気をつける事,,熱中症,食中毒

夏といえばBBQ!!
海や川で楽しくバーベキューしたいですよね!!

でも暑い中でのBBQは食中毒熱中症などの
危険がいっぱい!!

折角の楽しいBBQが台無しにならない様
気を付けるべきポイントを解説していきたいと思います。

 

食中毒!!

食中毒は夏だけに起こる事ではありませんが
暑くて食べ物が傷み易いのでしっかり対策していきましょう。

(正しい知識で食中毒対策を!!PDF:消費者庁より引用)

手を清潔に保とう!!

どんなに食材の管理をしっかりし、加熱を十分にしたとしても
手に細菌が付いていては意味がありません。

調理前や、調理中に都度、手を洗ったりアルコールスプレーを使ったり
ビニールの手袋を付けるなど工夫をしましょう。

 

クーラーボックスで食材をしっかり冷やそう!!

まずは食材を持ってくる時ですね。

細菌は10度を超えると劇的に増えて来るので
食材を管理する時には
クーラーボックスに保冷剤をたっぷり入れて
10度以下になるように保管しましょう!!

クーラーボックス使用のポイントとして

食材を詰め込みすぎない!!

食材を詰め込み過ぎると冷気が庫内を循環しにくくなるので
少し余裕をもって入れるようにしましょう!!

保冷剤は上に入れる!!

冷気は高い所から低い所へ向かう性質があるので
保冷剤は食材の上に置く様にしましょう!!

自分がクーラーボックスを使う時は
保冷剤:食材:保冷剤:食材:保冷剤
と食材を保冷剤でサンドイッチにする様にしています。

凍らせていい物は凍らせて入れておく!!

保冷剤って意外と持ってないんですよね!!

なので水や食材で凍らせていい物は凍らせて
保冷剤の代わりにしましょう!!

また、終盤になると保冷剤自体が溶けてる事もあるので
必要なら氷などを買って継ぎ足しましょう!!

食材はギリギリまで保管しておく!!

特に肉とかですかね。
あまり外に放置しておくと食材の温度が上がるので
気を付けましょう!!

 

肉はしっかり焼こう!!

ほとんどの細菌は75度以上で1分の加熱で死滅します。
(ノロウィルスは85度以上で1分の過熱)

なのでしっかり加熱調理すれば食中毒のリスクは激減します。

牛塊肉の場合

肉の性質上、肉内部に細菌が入る事が少なく
表面を充分に加熱すれば、表面の細菌を除去出来るので
安全に食べれます。

牛肉の内蔵系やハンバーグなどのミンチ肉、たれに漬け込んだ肉の場合

ミンチ状にする工程や、たれが中に染み込んでいく過程の中で
細菌が一緒に肉内部に入り込むので、中までしっかり火を通して
食べる様にしましょう。

豚肉・鶏肉の場合

種類を問わず、食材の解体の工程で
肉内部に細菌が入り込むので
しっかり中まで火を通して食べましょう。

 

トングは分けよう!!

結構気にして無いのがトングの使い分けでしょうか!!

細菌の付いた生肉を扱ったトングで生野菜や焼きあがった肉を
分けたら、当然トングから細菌が食材に移ります。

トングを複数用意して「焼き用」「取り分け用」で
使い分けましょう!!

 

熱中症

夏になるとBBQに限らず、熱中症は話題に上がりますね。
近年気温がどんどん上がっているので、本当に気を付けましょう。

熱中症とは?その症状!!

まずは熱中症について学びましょう!!

熱中症とは、体温が上がり体内の水分・塩分バランスが崩れたり
体の調整機能が働かなくなって、めまいや痙攣・頭痛、最悪、死に至る病気です。

重症度によって3段階に分類されます。

<ⅰ度>

  • めまい・失神
    「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分にな
    ったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。
  • 筋肉痛・筋肉の硬直
    筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。
    発汗に伴う塩分(ナトリウム等)の欠乏により生じます。
  • 手足のしびれ・気分の不快

<ⅱ度>

  • 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
    体がぐったりする、力が入らない等があり、「いつもと様子が違う」
    程度のごく軽い意識障害を認めることがあります。

<ⅲ度>

  • 意識障害・けいれん・手足の運動障害
    呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけ
    がある(全身のけいれん)、真直ぐ走れない・歩けない等。
  • 高体温
    体に触ると熱いという感触です
  • 肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害
    これらは、医療機関での採血により判明します。

これらの症状、特にⅰ度の症状が出始めたら熱中症を疑い
重症になる前に早めの対策をしましょう。

 

夏のBBQにおける熱中症になる要因とは?

夏のBBQなので炎天下で行う事が多いでしょう。
炎天下ってだけで、もうそれが要因って感じですが
細かく要因を見てみましょう。

炎天下で屋根が無いBBQ

暑い中での日除けの無いBBQは、結構危険です。
やはり直射日光は体温の上昇を招くので
屋根付きのBBQ場や、タープの使用帽子の着用など
工夫をしましょう!!

お酒の飲みすぎによる脱水

BBQではどうしてもお酒を飲みたくなりますよね!!
しかし、アルコールには利尿作用があり
知らず知らずのうちに、体内の水分・塩分が
失われています。

お酒だけを飲まずに早め早めの水分・塩分補給をしていきましょう。

効果的な飲み物は「経口補水液」や「スポーツドリンク」などの
塩分・ミネラルも同時に接種できる飲み物です。

海や川で遊びながらのBBQや湿度の高い時のBBQ

海や川で遊んでると冷たくて気持ちいいのですが
体温が上がらないと安心して、気付かずに脱水症状が進んでいる
場合があります。

特に子供やアルコールを飲んでいる人
変化に気付きにくいので、周りの人が気を配り
適度に休憩や水分・塩分補給をさせましょう。

湿度が高い時も熱中症に注意が必要です。

人は汗をかいて、その汗が蒸発する時に
気化熱という作用で体温を調整していますが

湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり体温が下がりにくくなります。

気付かない内に体温が上昇して熱中症になる事もあるので
梅雨時などの湿度が高くて気温が低い時
熱中症に十分気を付けましょう!!

 

熱中症の予防方法!!

先程の要因の所でも書きましたが熱中症の予防法は・・・

直射日光を避ける!!

やはり日差しによる体温の上昇が怖いので直射日光を極力避けましょう!!
直射日光を避けるには

  • 屋根付き・屋内のBBQ場を選ぶ
    これが一番簡単な方法でしょうね。
    特に屋内のBBQ場ならエアコンが効いている場合もあるので
    快適なBBQが出来るでしょう。

  • タープ・テントを利用する。
    これは場所によっては使用出来ない所もあるので
    事前に確認しましょう!!
    持っていない場合はレンタル業者などで借りるのも一つです。

    BBQ場によってはポップアップテントは可という所もあるので
    良く確認しましょう。

  • 帽子を被る
    髪の毛の色が黒が多い日本人は特に
    直射日光の影響で頭の温度が上がりやすいです。

    帽子を被っておくと5分で約10度の温度差が生じます。
    特に通気性の良い麦わら帽子などは
    効果絶大です。

    通気性の良くない帽子は熱がこもる事もあるので
    まめに帽子を取って循環させましょう!!

水分・塩分を細目に摂取する!!

先ほども述べましたが熱中症の大きな原因の一つが水分・塩分が不足して
体の機能が失われる事です。

なので、細目に水分・塩分を補給する事は熱中症を
予防する上で大変重要になります。

ここで重要なポイントは【塩分の摂取】です。
結構勘違いしている人が多いようですが
水分だけを取っていると体内の水分・塩分バランスが更に崩れるので
必ず水分と共に塩分も摂取しましょう!!

スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。

まあBBQで塩分をある程度摂取している事が多いので
普段よりは塩分に気を使わなくても多いかもですが・・・

 

もしも熱中症になってしまったら?

まずは意識の状態を確認しよう!!

ここが最大のポイントです。
意識が無かったり、意識があっても朦朧としてたり
受け答えが変に感じたら
迷わず救急車を呼びましょう!!

熱中症は症状が急変する事があるので
少しでも異常を感じたら迷わず救急車です。

本人が恥ずかしがろうが、嫌がろうが関係ないです。

「熱中症は命に係わる」という意識を持って
少しオーバーでも構わない!!くらいの対応を取りましょう。

意識があって、対応もしっかりしている場合!!

意識があって自分で水分摂取や移動が出来る場合
日陰に移動して休ませて様子をみましょう!!

この時にスポーツドリンクや経口補水液を摂取すると
なお良いです。

体温が高めな場合は
氷などを首筋・脇の下・股下などの太い血管が通る場所に当てると
体を冷やすのに効果的です。

気分が悪くなったけど、休んだら復活した場合は?

一度気分が悪くなってから、休んで体調が良くなった場合ですが
残念ながら帰宅して貰うのがベターです。

一度熱中症になったら、休んで良くなった様にみえても
完璧には体調が戻ってない場合が多いです。

そのまま炎天下にさらされたり、酒を飲んだりして
症状が、ぶり返す可能性があるので
残念ですが帰宅する事を勧めます。

その時も出来ればちゃんと帰ったかどうか
連絡を取る事も大事です。

大袈裟に感じるかもしれませんが
実際に帰宅してから症状が急変したとか
結構ある事象なので、細心の注意をしましょう!!

 

 

最後に・・・

食中毒も熱中症も最悪、命に係わる出来事です。
どちらも甘く考えずに症状が出て判断に迷ったら
救急車を呼ぶなど医療機関を受ける様にしましょう!!

事前に対策を講じる事で発生率は減らせる事なので
BBQをする前に、一度勉強してからBBQをしましょう!!

折角の楽しいBBQが台無しにならないように
嫌な思い出にならない様にしっかり管理して
楽しいBBQにして下さい。